「好きな時にサーフィンがしたい」「最新のアートに触れたい」「自然の中で暮らしたい」など、生活の中で自分の趣味を大切にしている人は、海外の文化や自然環境に憧れて移住を決意する場合もあります。今回は、その中で日本人が移住しやすい国をご紹介します。

海の好きな人に人気の国は、ハワイ(アメリカ)、オーストラリアと、タイ、インドネシアなどの東南アジア諸国です。温暖な気候の地域でありながら、台風や大雨などの災害が少なく、1年中マリンスポーツが楽しめるハワイは、日本人にとても人気があります。

しかし、永住するにはハードルが高い国です。アメリカはビザの取得が厳しく、リゾート地なので仕事を得ることも困難です。日本人観光客相手の仕事や日系企業に就職する場合でも、TOEIC850点以上を必要条件とされることが多いです。

ゴールドコーストやケアンズなど、サーファーやダイバーに人気のスポットを持つオーストラリアは、国土が日本の21倍と広大で、国内に3つもの時間帯があります。

長年移住制度を推進してきたオーストラリアですが、近年では移民が増えすぎたために、永住権ビザの取得条件を厳しくしています。人気のワーキングホリデービザは取得しやすいので、長期就労後に永住権を取得する方法をおすすめします。

アートの国というと、フランスやイタリアを思い浮かべる人が多いと思いますが、オランダは世界的に有名な画家を数多く輩出しており、現代アートも盛んで、日本からアート留学をする人も少なくありません。

オランダの首都アムステルダムには、17世紀オランダの黄金時代を代表する画家レンブラント、フェルメールの作品をはじめ、天才画家ゴッホや近代アートが展示されている美術館が建ち並び、アート好きにはたまらない刺激的なアートスポットも数多くあります。

オランダはビザが取得しやすく、日本人は労働許可なくオランダで働けることが保証されているので、近年、個人事業主の日本人移住が少しずつ増えているようです。しかし、東南アジアのように物価が安いわけではないので、ハードルは低くないでしょう。

また、オランダは人口が少ないので、ビジネスチャンスも多くはありません。オランダに移住するためには、収入源の確保が鍵になります。

広大な国土に、豊かな自然と発展した都市が調和するカナダは、移住先として人気の高い国です。カナダでは複数国籍を持つことが許されており、永住権を持っていて一定期間在住すれば市民権も得られます。

朝から晩まで疲れ果てるまで働く日本でのワークスタイルに疑問を持ち、カナダに移住したという日本人も多くいます。日本では考えられませんが、カナダの人は夕方4時か5時にきっちり仕事を終えます。

仕事の後はスポーツをしたり、仲間と飲みに行ったりして、プライベートな時間を楽しんでいます。豊かな自然の中で、日本では味わえないスローライフを実現することができるでしょう。

近年では永住権を取得する条件が厳しい国が多くなっています。とはいえ、それだけで憧れの国に移住することを諦めるのは淋しいですよね。移住したい国があるなら、しっかり準備してチャレンジしてみましょう。