若者からシニア層まで、幅広い年代の日本人が住みたい国に選ぶマレーシア。ある調査では、ハワイやカナダなど人気の地域を抑えて、9年連続日本人が住みたい国No.1に選ばれています。

また日本人の、マレーシア長期滞在ビザの取得者数も増加しています。今回は、なぜマレーシアが人気なのか、移住の目的は何か、移住先としてのマレーシアの魅力をご紹介したいと思います。

日本の社会では今、回復しない景気、雇用の縮小、増税、年金問題、少子高齢化など、解決の見込みが見えない問題が山積しています。さらに大震災や火山の噴火など、災害の不安も少なくありません。

若者は活躍できる場所、あるいは自分らしく生きられる場所を求めて日本を脱出したいと考える人が増えており、シニア層は資産を活用した投資目的や、豊かな老後のために海外移住を検討している人も少なくありません。マレーシアはそんな人たちにとって、とても魅力的な国だと言えるでしょう。

マレーシアが選ばれる主な理由として、日本人移住者が増えていること、物価が安いこと、治安が良いことが挙げられます。マレーシアは親日家の多い穏やかな国民性で、主要都市の病院やデパートでは日本語で対応してくれるところもあります。

日本系企業も数多く進出していることから、他の国に比べると日本人が就労しやすく、就労ビザも簡単に取得できます。また日本人移住者が暮らしている地域が都市部に集中しているため、日本人の知人や友人ができやすいことも魅力的な一面です。

物価は日本の約3分の1と安いため、プール付きの一軒家に住むことも夢ではありません。もっとお得に生活したいなら、マレーシア第2の都市ジョホールバルがおすすめです。ジョホールバルはシンガポールに隣接しているため、賃金の高いシンガポールで働き、物価の安いマレーシアで生活することができます。

さらに、マレーシアには世界的に有名な格安航空会社があり、日本に比べて低価格で海外旅行に行けるため、マレーシアを拠点にアジアやヨーロッパ旅行を楽しむこともできます。旅行好きにはたまらない魅力でしょう。

資産を持っているシニア層にとっても、物価の安さは魅力的です。投資を目的に不動産を所有したり、節税対策のために移住したりする人もいます。マレーシアには住民税、相続税、贈与税などがないため、日本に比べて節税できるというメリットがあるからです。

また、東南アジアの中でも治安が良い国として知られているマレーシアは、日本よりも犯罪発生率が低く、凶悪犯罪に巻き込まれるケースもほとんどありません。安全に暮らせるということも日本人に人気の要因です。

東日本大震災以降、セカンドハウスや別荘として現地の不動産を購入する日本人が増えています。財政破綻、大震災、原発事故による放射の汚染など、日本でのリスクが悪化した場合の脱出先として、美しい自然に囲まれ、安心して豊かに暮らせるマレーシアに魅力を感じる人が多いのです。