イギリスの新聞が世界50の主要都市を分析した結果、最も安全な都市は東京だと発表しました。フランスのテロ事件や絶えることのない民族抗争など、世界の情勢の不安は続いています。

最も安全な国から海外に移住する場合、移住先に治安の良い国を選びたいというのは、多くの人が求める条件でしょう。今回は、治安の良い国ベスト3をご紹介します。

治安の良い国第1位はシンガポールです。シンガポールは、東南アジアにありながらも、最先端の高層ビルが立ち並ぶ、近代的で洗練されたビジネス大国です。

治安が非常に安定しており、世界で2番目に殺人事件が少ない国としても知られています。シンガポールは法律が非常に厳しく、軽犯罪でも刑罰が重いことが犯罪発生率の低さにつながっているとみられます。

シンガポールは、衛生面でも不安がありません。観光事業を推進しているため街全体が近代的で、ゴミのポイ捨て、指定場所以外での喫煙、トイレの流し忘れにまで罰金が科せられます。日本では許されていることもシンガポールでは違法とされているため、事前に調べておく必要があります。

第2位は、オーストラリア・ニュージーランドです。温暖な気候で日本と同じく四季があるため、観光地や移住先として人気が高く、オーストラリアの首都メルボルンは2年連続世界で最も住みやすい都市に選ばれています。

治安の良い国として知られているオーストラリアやニュージーランドですが、日本と比較するとスリや置き引き、空き巣、車上荒らし、詐欺などの犯罪が多く、油断はできません。オーストラリアの大半のお店では、クレジットカードやデビッドカードが使用できるため、現地の人は大金を持ち歩きません。

そのため観光客や外国人を狙う傾向があり、残念ながら他人に対する警戒心が少ない日本人は標的になりやすいのも事実です。移住者の多いニュージーランドでは、所得税や消費税などの税金が高い一方で、移住者にも社会保障が充実していることから、移住者に対する反発や人種差別による暴行も増加しています。

第3位はマレーシアです。移住先として人気の高いマレーシアは、凶悪な犯罪が少なく治安の良い国だと言われていますが、クアラルンプールではスリやひったくり、空き巣などの窃盗が増えつつあり、無条件で安全な国とは言えません。

また、タクシートラブルが多発しており、観光や移住者受け入れに積極的なマレーシアの大きな問題となっています。マレーシアのタクシーは初乗りが100円以下と、日本と比べると非常に格安です。

しかし、外国人相手に法外な値段を請求してくることがありますので、注意が必要です。メーターが付いていないタクシーは避け、高額な料金を請求してきたら、しっかり交渉することが大切です。

どんなに治安が良い国と言われていても、海外では何が起こるか分かりません。日本人は特に狙われやすいので、人通りの少ない道や危険なまちには行かない、家の周りのセキュリティを整えるなど、防犯対策を万全にしておくことが大切です。